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週刊 ラ フェラーリをつくる:ボディー作成編  待ってろよ、アマルガム! なので、ボディパネルのチリ合わせしてます【その1】

fit 29
************************LaFerrari 1/8; body panel fitting Vol. 1


全てが順調に進んでいたならば....


*********************************またそれなの?

前回のモノコック問題も無事解決(単に差し替えしただけですが)ということで、ここからはアマルガムに一気に詰め寄るべく、ボディー周りのカスタマイズを全開でいきます。とか言ってもブログ書いてると作業がちっとも進まないんで困ってますが、ともかく、一品制作もののようなあのアマルガムとの差を縮めるには先ずはボディーパネルのチリ合わせです。今回はその”ノーマル” 編。実は初めに車高調整から紹介するつもりだったんで、GG フェラーリには前足が生えているような状態ですが、とにかく巷では1/8 ラ フェラーリのボディーのチリ合いの悪さに「アシェットめ、こっちもやりやがったな!」なんて声も囁かれるような状況でして。
...これはマズイ。

チリ合わせ、確かに良くないです(爆)。ただこのモケイ、GGが打倒アマルガムを掲げるくらいですから、元々各パネルはピタッと合うくらいに正確な設計がされてるんです。ところが、それらは同時に非常に緻密でタイトな設計で、ちょっとしたことが、もろにボディーパネルの合いに影響を及ぼしてしまってます。塗装溜まりで出来た小さなコブ、金属部品のバリの残り、あるいは組立ての際のネジ留めが悪かったりとか、ネジのこと以外はメーカーサイドの問題ですから本当はこんなことじゃ困るんですが大概のチリの悪さはそんなところが原因となってます。で、それらの影響因子を取り去るとどうなるのか?というと、各ポティーパネル同士は、下の写真のように満足のいくレベルにフィットしてくれます。ちなみにこの写真は、ネジ留めを一切行ってないんですよ。

fit 18

各ボディーパネルはただ乗せてあるだけ、それでいてストレスなくちゃんと収まってます。面同士の繋がりもOKだし、ヘンな浮きや妙な隙間とかも無いでしょ? 本当にタイトな設計なんですが、それには明確な設計思想があって、だからGGとしては、意図したとおりに造れてない製造側やその製造側にムリを強いる設計陣、それにヘタくそなネジ留めでドジった自分自身を(笑)、ちょっと責める気にはなれないんですよ。で、結局フィッティングに何度も付け外ししてたんもんで、ネジ留めもいい加減飽きちゃって、上記のとおり今はネジ留めをしてないんですが(汗)、いろいろとやってみたら、このモケイの素性...だんだんと分かって来るんです。

今回はボディーのパーツを加工修正します。お試しされるのであれば「思わず」とか「うっかり」に十分気を付けつつ、それらも含め自己責任でお願いいたします。

今どきのクルマモケイ、見えにくいところは素っ気ないことにしちゃうじゃないですか? ホイールハウスの内側なんか、実際には車体構造の影響を受けた複雑な3次曲面に補強リブやらラジエーター排気スリットやらで、ごっちゃごっちゃの形状、
外見ばかり着飾ってますが、ボク達って本当はこういう機械なんですよ的な造形をしてるじゃないですか? なところを、製造コスト削減対象的に、3次曲面の再現程度くらいでプラモライクに仕上げてあります。もちろん最近は、環境にやさしい地球がよろこぶ、CO2削減の課題などもあるんで安易に手抜きィとも言えないんですが、中には実際とはお構いなしに、作図ソフトまんまの円やタテタテ・ヨコヨコの正直角面で構成しただけの、金型代にやさしい上司がよろこぶ、だけの、精密実車再現を謳ったモケイだってある、ような、ないような。

ECO.jpg
******エコロジーやエコノミーもあって、モケイ業界もさぞ大変でしょうが...。

そんなエコロジー問題やエコノミー意識なんかの制約の中、外見Only的モケイが増えた昨今であっても、この1/8 ラ フェラーリのこの設計陣には、その様なみてくれ ラ フェラーリなんてモノをそもそもはハナから造る気がないようなんです。まるでタミヤの935 ターボの時代、70年代終わり頃のモケイ造りの香りさえ感じられて、ってGG 歳とって嗅覚ボケしてるだけなんですけど。まぁチリ合わせ話しを進めながら、その辺もちょっと書いてみたいと思います。


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ということで本題のチリ合わせ。1/8 ラ フェラーリで問題になっているのは主に、フェンダーの峰のバンパー部品とフェンダー部品との”ズレ”、同じく同部品同士でのノーズ周辺の”段差”、ヘッドライトの先端とボンネットの間の”隙間”、及びボンネットが完全に閉まりきらずに”浮き”が出てしまうこと、かな。もちろんこれらは平凡な嫁を引き当てる程度の運の持ち主のGGに配布されたパーツでの良し悪し具合のことですから、美しい奥方様と同様に美しいパーツをお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、他に問題が出てるケースもあるかもしれません。中でもものすごく幸運な人ならば、アシェットの公式組立てビデオに出て来るラ フェラーリくらい、って、あれあまりにも合いが良すぎるような気が...映ってないところでそ~ッとどっかイジってません? いや根拠のない憶測ですけど(疑)。
ということでこれらをGG流に修正したチリ合わせ ”ノーマル” 編を紹介してみたいと思います。ダイキャストパーツを削ったり何だとかはいたしますが、完成後にそれらが残ったり、ボディー外観から見えたりってこともなく、結果、冒頭GG写真のラ フェラーリの仕上がりになります。あれだってマクロで見たらまだまだなんですけど。もちろん、いかにも出来を良く見せるために隠れたところでこっそりとと、どこぞのビデオみたいな(←妄想ですよ、全くの)こともなく、手を加えた内容は全て公開いたします。一応使用した工具や材料は記載してますが、年季の入り様や加工の手癖とか、人それぞれで違うので参考程度でということで。それともう一つ。アシェット、デアゴスティーニのような別売パーツサービスもありませんし、バックナンバーはすぐに売り切れ状態になりますから、要々注意です。

先ずはフェンダーの合いから始めます。問題の隙間、ここがバンパーに上手く合わさらない原因は2つあって、ひとつはフェンダー先端にある出っ張り。ここをバンパーの所定の箇所へ差し込んむ設計ですが、塗装が厚い為に取付け後ここを支点としたフェンダーの浮きあがり症状が(GGのラ フェラーリには)出ます。それに厚みのせいで差し込み作業も困難、なので、下の写真のようにここは削り飛ばしちゃいます。使用したのは小型の平ヤスリと180番のペーパー。

fit 34 c

そもそもフェンダーですが、元々ネジ留め場所が3箇所設けてあるんで、取付け位置は絶対にずれたりはしない。ですから、こんな差し込みなんて、あってもなくても関係なし、モケイ製作上での必要性なんて最初からないんです。単に作業を難しくしてるだけ、仕上がり具合のチリ合いにも影響が出る可能性だってあるのに、では何故?こんな出っ張りなんて作っちゃったのかというと...。

LaFerrari EXTERIOR TRIM - 0102 partsより
laferrari-exterior-trim-0102.jpg
画像が小さくてすみません。HPへのリンク貼ってありますけど、面倒でしょうから(汗)、画像を拡大しますと。ね? こんな具合。
fit 41

実車がそうなっているから。そういう理由なんです。が、塗装の厚みまでに設計配慮が及んでなく、アシェットではここがきつめになるんです。完成後に見えなくなる範囲をフィッティングの為に犠牲になってもらい、ひとつ目の問題はクリアー。これでフロントエンドのバンパー//フェンダーの段差や平行度合が改善され繋がりが良好になりました、とか言ってもGGが大満足のレベルってのは、いつも通常の人的には違いがちっとも分からないレベルだってよく指摘されるんですけど(爆)。

で、次はちょっと、というかやっかいな問題。近代フェラーリのデザインでGGが最も美しいと思ってる場所、ネジ留めしても隙間や段差が一向に収まらないフェンダー峰の面一チリ合わせ。マッシブデザインアプローチのランボとは似て非なる、佳麗であるべきミッドシップフェラーリのフェンダーライン。が、段差が今一つ、今二つで、実車を見た時のようなため息が...どうにも出ない。
フェンダーマニア(なのかな?オレって)にとっては、ここどうしても面一にしたいんで、結構面倒なことをしています。

こんな”隙間”フェラーリはイヤだ~って、フェンダーおたくのGG(汗)。
wh-z 01

原因は残念ながら設計の不備。その前にアシェットのビデオ、ここの取付けネジの弱さについて言及(72号73号製作編)がありますが、ネジの硬さの問題ではなく、問題はネジ穴の深さ。ネジ長に対してネジ穴が浅すぎで、ネジの頭が着座する前にネジ先端が穴の終点に先に到達して、これ以上は先へ進めなくなります。その状態でさらにドライバーを捻れば、行き場を失ったネジを回す力は、ネジ頭と着座ポイントとの僅かな隙間に逃げてそこへトルクが一気に集中するから、結果、いとも簡単にネジが破断します。GGもやりましたよ、結局買い替え、モノコック以上にキツイ出費です。そのことも頭に入れつつ、チリ合わせの説明ですが、要するにここは設計のミスです。フェンダーとバンパーを連結する”ボス”の位置、この設計にムリがあって繋がるネジ留めのリンクが入るべきスペースに余裕がありません。よって連結リンクは画策通りに収まり切らずに、その分の段差が生じております。

問題のボス。パネルとの隙間はこれだけ。そんな端っこに作らないで、もっと内側に設置するべきだった思います、それならネジ穴だって深く設計出来たのに...
fit 25 xyz
破損して抜けなくなったネジがピカピカしてます。GG、ネジも心も折れてます。

こちら(↓)が結合用のリンク。オリジナル形状の外縁は黄色のラインの位置にあるんですが、本来は緑の線(大袈裟に描きましたが)くらいにスリムになってないと、すっぽりとは収まらないことが上の写真と比べてみて分かると思います。

fit 26 sp 2b

拡大写真だと大ごとに見えますが、実際はホンの僅かな差。ただしこれらは支点(ネジ取付け穴)に近い場所にあるので、影響が大きく現れることが多い。前述したとおりのタイトな設計です。

で、GGはきちんとこの”太った”連結リンクが狭いスペースに入るようこんな加工をしております。というか、こういう結果になりました、が正しい説明。

fit 00

最初のフェンダー組付けで、上途のネジ破損の問題を受けて今回は別途に購入してある同径のネジをさらに短く加工(アシェットのネジは物凄く硬くて加工が困難。超硬い=粘りがない=もろい、となるわけです)を施して、後の回で紹介する当社比、ものすご~く車高を下げた処理、に適用させたものですから、短いネジ長が却って締め過ぎを起こし、連結リンクをフェンダー内まで押し上げて...で結果、このとおりの圧迫切断に至っておりました(汗)。

ただし、これがきっかけで上記の連結リンクのスペース問題に気付けたんで、怪我の功名、塞翁が馬。\1,799円もけして高くはなかったかも。ここまで大胆にカットするとパーツは弱くなる可能性もありますので、加工には注意を。行うなら細い平ヤスリとかで、少~しづつ、少~しづつ、都度都度フェンダーウラに合わせてアタリを見ながら、ギリギリに押さえるのがポイント。やり過ぎると、強度もありますが、今度はバンパー側が高くなって、本末転倒要注意。もちろん反対側のリンクパーツにもGGは同様の処置を施しましたんで、これでフェンダーの買い直し代の\1,799円も無事回収することが出来ました、って別に出来てないか(笑)。
取付けリンクへ処理をしましたんで、これで面一のフェンダーになったと思います。そう、元々はここも面同士が綺麗に並ぶように設計及び製造が出来てますので、どこかの〇〇部品のように一応は合ってるものとして...なんて脳内補正は不要です。で、恐らくは前述で話したネジ長がこの調整処理のためにさらに余ります。出来ればGGの様な別途長さを調節したネジを用意すればベスト。硬い加工困難のアシェットネジを使用の場合スペーサー代わりのワッシャーを挟みこむとか、もしかするとネジ頭がフェンダー内部からちょい見えかも、で対応出来ると思います。

fit 22 c

とにかくネジの長さにせよタイトな設計ばかり、ルーズな設計箇所ってのがほとんどないんですが、ルーズ⇒単調⇒凝った設計不在⇒簡単設計業務⇒残業なしで帰宅出来る⇒奥さん喜び家庭は円満、ということからすると、配布パーツの仕上がり具合のちょっと残念な結果はほっといて(ほっといちゃダメだろ!)、このラ フェラーリ、その設計者は、家庭の不和さえ顧みず、モデル設計にあれこれと時間を掛けてあることが分かります。今日最初に対処したフェンダー先端の出っ張りだって、あれは実車にあるがままの形状をパーツひとつひとつにおいてもそれを再現したかったから。しかしでも、複雑な造形、それも実際のカタチと同じように造るとなれば、おのずといろいろな問題に直面することになります。
例えば、取り付ける自身のパーツと取り付けられる側の両パーツの複雑なラインを3次元的にキッチリ合わせなければなりませんし、ネジ穴を設ける場所も限られた中で決めなければならず、その深さ・強度などの条件も併せてクリアーさせておかなければなりませんので、CAD画面上で十分な検証の上、緻密に設計を進めていくため、相当な時間を掛けることになります。逆に、単純な形の設計であるならこういった条件はずーっと軽くなり、設計に掛る時間もすくなくて済みます。さらに、もし、実物の形状などはお構いなしに、例えば外から中が見えない程度の設計で十分であるというのであれば、制約はほとんどなくなり、あれやこれやに頭を使う配慮も不要、自分の都合のいいように各パーツや取付けネジの配置を決定出来るので、作業効率はずーっと上がります。もちろん、こんなモケイでは実車の再現などとは言えないでしょうが、それが最初に記述した今どきの設計の話のように残念ながら、実際に実在してもいます。要するにコダワリの問題、あるいは設計する対象への敬意、あるいは自分の仕事への愛情、そういうことなのでしょうか、そんな設計者の気持ちがこのラ フェラーリのここかしこに見ることが出来るんです。

今後配布される予定のパーツにもそういった設計者の拘りがいっぱいあるんです。実車のCADデータ活用しましたってヨ、って実のところ営業の宣伝文句くらいにか活用してないような、だったらなんでここはこういう角度になっちゃったの⁇ みたいなモデルじゃなく、フェラーリからのCADを明らかに検証しオーナーさんでさえ見えないところまで再現されたパーツや造形が出てきます。そういえばタミヤの935 (1/12 935 ターボ) もタミヤが実際に実車の911を購入したうえで、それをバラバラに分解した自社徹底取材でパーツが設計されてましたっけ。

...ただ、やっぱりそれだとチリ合わせで結構難儀な目に合うんですけれど。ねぇ。

というわけで、次回コレです。ヘッドライトユニットなんですが。
このパーツもフェンダーへ隠れる部分まで造形がスゴイんです!
fit 32
で、やっぱりその結果、チリが合いません(汗)。 フェンターとの間に隙間が...
fit 05-3 b
そいつをこうして(↓)みたいと思います。
fit 19

不肖GG、マニアックな設計野郎にはマニアックなチリ合わせで答えております。
でもこれは見てのとおり、あくまで ”ノーマル編”の範疇。既にアブノーマルしてる? ですか。でも、本来は元々こうだったハズっていうパーツ修正ばかりですし、ボディーの仕上りはアシェット状態そのまんまです。じゃあ ”アブノーマル”ってなによ? 言うと、GGが掲げる打倒アマルガム。”アブノーマル編” こそはそれを可能にする、例によっての当社比ですけど、究極の(笑)チリ合わせをその意味としています。打倒アマルガムがムリだったら別に”妥協”アマルガム...でもいいんですけど(汗)、とにかく、そこへ達するまでの前段階で可能な限りのチリを合わせることが最重要。でないと、どういじろうとも、完成時のボディーラインは、
ちぐはぐになっちゃうから。ちぐはぐになっちゃたら、フェンダーに頬ずりも出来ないでしょ。GG、フェンダーオタクだから。

...ということで、こいつがウチの頬ずりマシーンです(大汗)。
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ftbdy 01 A

ftbdy 03 A

ftbdy 04 A
この後、実車の様なリアルなつぎ目具合の再現、モケイでいうスジボリ実施です。


アシェットのオリジナル状態だって上手く修正してあげればよいものになるって、そう思ってブログも立てておりますが、それでもやっぱり大量生産のマスプロダクツの限界、ハンドメイド作品との間に隙間や平滑度などでどうしても差がありますので(あっちだってあれや、これや修正してるんですよ)、それらやダイキャスト金型成型に際して消しざるを得ないディテールラインを自動車補修用金属パテで修正・復活してあります。アマルガムに対抗するにはこれしかありません。この写真までが50%のアブノーマル。これでアマルガムをその射程距離内に捉えて...すかさず”残りの半分の”アブノーマルチリ合わせを施してサイドバイサイドに縺れ込むことが出来れば、あとは自動的に電動ギミックとか電飾のアシェットのオリジナルパワーが炸裂で、これらの仕掛けを持たないアマルガムを一気に突き放すって、最後はGGの努力ではありませんが、そんな構想というか妄想を抱いてます。


///余談ですが///
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金属バテについて
この金属バテ(ホルツ:ねんどパテ MH121)はいわゆる溶パテのような溶剤に溶かしてあるパテではなく、化学反応で硬化するタイプなので乾燥のヒケというものがありません。盛った量と形そのままに硬化し、硬化後はダイキャストと全く同じ硬さ・材質感になりますので、ダイキャストモケイの形状修正にとても重宝してます(個人の感想ですが)。またキメが相当に細かく頑丈なので、シャープなエッジの整形も可能、整形箇所からパテが崩れてくることも起こりませんし、パテとの境目に違和感が生じたりもしませんので、プラサフを吹けばパテ盛りしたことを忘れてしまうくらい綺麗な表面になります。ただし、難点がひとつ。商品名にあるとおりの”ねんど”状パテなので、薄く塗布するって芸当が出来ません。で、GGはいつもパテを知らず知らずのうちに超大盛り(汗)に盛ってしまうので、ほとんど全てのパテは「削りカス」へと変わり果て、そこら中が粉だらけ、になりがちです。恥ずかしくもそれが上記の証拠写真です。サッと水でも洗い落とせはしますしモケイブラシでも何とかなりますが、大量の粉は内部パーツ、ギミックには良いものではありません、クリアーパーツにも良くないかも。パテ作業専用の冶具用として裸のモノコックを別に購入、用意しておいたのですが...それは前回のとおり。とりあえず、削りカスの発生を最小限に抑えるのなら、いっぺんにお団子みたいにパテを乗せずに、米粒くらいの粒を何回か分けて盛っていくのがベターかと思われます。って、GGの一気盛りのクセは絶対治りませんけれども(汗)。
※平滑面はあて木(写真中の四角柱がそれ)を用いて出し、180~400番の粗い番手のペーパーを削り具合の進行で使い分けてます。尚、バンパー/フェンダーの分割面は予めマスキングテープを貼りパテによるパーツ同士の接着を防いでます※


話しがチョットだけ(?)飛びしましたが、ヘッドライトユニットとライト自体、それにフロントボンネットのチリ合わせがまだ残ってます。もちろん、”ノーマル編”の範疇でそれらも改善出来ますので、次回はその続きをご案内いたします。

では、では。



いい加減、ブログが長すぎるぞ、GG!

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週刊 ラ フェラーリをつくる:ボディー作成  ボディーパーツ配布と共に当ブログも再スタート で、GGがいきなりつまずく...の話

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***************************LaFerrari 1/8; front body assembly

全てが順調に進んでいたならば....


全てが順調に進んでいたならば...、
今頃このマシーンには、ツインスピーカーと共にGG.taka新開発のEFS(エキゾースト・ファイアリング・システム)が搭載され、コックピットには、その機能美を無言のうちに語るフロア全面の施されたクリアコート仕様のカーボンパネルの高貴な仕上がりと切替え表示可能なインパネや点灯するコーションランプが備わるダッシュボードとが、明るさを増したルームランプにより美しく照らし出されていた...であろう。そう、全てが順調であったなら。先が読めないのが人生。生きる事ってだからそこが面白い...な、ワケないだろクソっ!


なんだか随分とブログ更新をサボっておりましたが、さておき 1/8 ラ フェラーリはいよいよ待ち焦がれたボディーパネルの配布が開始。GG、水を得たサカナの如く日夜カスタマイズの連々発々してまして、やっぱりクルマはひと目でわかるボディーが本命です。比べりゃ、ブログ冒頭のなんとなくブログ集客を狙った宣伝文章にもみえる文中のくだらん数々のカスタマイズなんぞ、どうせ見えなくなるんだからどれもこれも、屁。そういうことで、奮起一発、ブログ記事だって今後の4~5回分までほとんど書き終えちゃってるGG.taka の十八番、”外から見えるところ”のカスタマイズ記というか修正ネタを連載続けてまいります。
それでは初回の今日はモノコックのお話し、を。

モノコック? 外から見えないだろ、って。今回の話はここから始まったんです。それがえらいことに...


**********************


ご多分に洩れず、ウチの1/8 ラ フェラーリもやっぱりパートワークの常で色々とありますよ(笑)。パートワークもののパーツ配布ってまるで人生。先がまったくわかりませんでしょ、アハハ。でもねェ? もちろん先々の配布パーツは大丈夫かよってな不安もありますが、パーツ小出し配布商法の出版物には過去に配布済みのパーツだって安心は出来ない。ひそかに問題があったなんてことも起きるんですよ。「今週は取り置きデ~ス」って、いざ使用する段になったら紛失していたなんて(それは、出版社側の問題じゃないだろGG!)。でも今回のは。あれはねぇよな。昨年の夏に配布になったGGのモノコック(第51号:ボディーフレーム)、肝心要のこの主要部品がよりによって大問題を抱えていたんですね。なので前回制作途中だったサイドシルのカーボン化カスタマイズも、あれを施したモノコックが使用不能になっちゃったんで、あえなく一緒にサヨナラです、他にもちょろちょろと弄ってあったのに。あぁ、この半年間、自分があのモノコックに捧げたカスタマイズの努力はどうしてくれるの? さっき上で ”屁”とか書いてたけどさ(笑)。
ちなみに、こんな書き方だと冒頭のくだりも、モノコックのせいだと言ってるようにもみえますが、あれは単に作成をサボってただけですから、ハイ。

(あんまりお見せする写真がないので)オマケ画像①:とりあえず最新カスタマイズ
wh-z 13 a
ルーフのカーボン化、行けそう。R側ドア部分だけの未だ試作段階ですけれど...。

で、それがどうして今頃になって問題が分かったかというと、ようやくボディーパーツの配布に至ったからなんですね。アシェットのラ フェラーリって、ご存じのとおり配布されたボディーフレームへ各所のボディーパネルが組み付けられる(つまりこのモケイは実車を精密再現、クーッ泣かせる‼)構造でしょ。フロント周りのボディーパネルが揃ったんでさてさて、これを取り付けてみると組み上がったフェンダーのラインがどうにも チグハグ?! 人によっては「パートワークモケイなんて、こんなもんですから」って、もしかしてそのまま続けられちゃう人もいらっしゃるかも(←危険です。)、なんですが、GGにそれは無し。ブログ開設の際に適当にでっち上げて書いた”My Profile”欄の中にも、いまさら本人がちゃんと覚えてなくともそんな事を言ってたくらいなんで。
とにかく、ボンネットは右へ左へカタンカタンのシーソーしてるしフェンダーとの間にも1ミリ厚の真鍮板が容易に入っちゃうような隙間は開くし(実際、1ミリ厚真鍮板で隙間を塞ごうかと)、バンパーとフェンダーを力ずくでネジ留めして繋いでも、これがいまひとつ面イチにならない。そんな状況のGGの1/8 ラ フェラーリ フロントセクションは、てか、強引にネジ締めで連結される状況もオカシイんですけど、まさかこれがあぶない兆候とも気付かずに、しかし半ば既にボディーの大改造すら覚悟しつつふたたび各パーツを取り外し、計画通りに冶具用の1号モノコック(はて、冶具用モノコックって⁇)へ移し替えてこちらへ改めてボディーを組付け直してみると...、今回は、最初のビス留めの段階からしっかりとした手ごたえが...ハテナ? 全てがしっくり、ピッタリ、おいなんじゃコレ? シーソーは無し、隙間も無し、なによりも素敵にエグい ラ フェラーリ様のお顔、あれがちゃんと目の前に再現されてる、じゃありませんか。一体何が起こったんだ?

GG実はモノコック2つあるんです。後から買い足した方の通称2号モノコック、こっちが塗装ちゃんとしてるんでメインとしてたんですね。ただフットボックスの天面が最初から反ってる様な、ここへ入るプラ製パーツが皆々結構キツイ様な、まぁそれでも見えなくなるしいいかってモノの様な、だったんです。...が今になって何なのか分かりました。要するにコレ、ゆがんでんじゃねーか!怒。

塗装はとても綺麗な状態なので、多分ダイキャスト成型後、塗装が入る前のどこかでこの部品に何か強い衝撃が加わったんじゃないかと察します。下の写真どおりモノコック全体が前から見て”へ”の字に曲がってるんですよ(てかさぁ、このパーツ落っことしてない?)。

問題の2号モノコック。フットボックス中央付近、盛り上がってるでしょ?
wh-z 15
フットボックス部の色変えた程入れ込みも大きかったのに、まさにドボンな心境。

盛り上がり、ってほんのチョットだろ?って。 いえいえ、1/24や1/18と違って1/8 スケール、各パーツ間の距離が大きいからホンの僅かな角度のズレでも始点から最終到達点のボディーパネルに行くまでにはこれが結構な差になって各パーツ同士が開いて(離れて)きます。それと、そもそも歪みって都合よく左右前後で均等になどゆがんでたりはしないから、ボディーラインが結果として、相当なちぐはぐになります。見た目じゃGGでも分からないんですが、リアサブフレームも挿入がキツイんで、やっぱり全体的に歪んでるんじゃないでしょうか。それにしても、買い足しパーツでわざわざ被害を被るところが、GGらしいところですが(そんならしさってのが、あるのかよ)、もしこのような経験をされたならそのパーツは即交換が絶対吉です。だって背骨が曲がってたら、先々配布のエンジンカバーやリアバンパーとかだって、今後きちんと収まらないでしょうし、ひょとして完成車体が傾くかも。ネジ穴がキツイとかあっても、CAD設計のいまどきのダイキャストパーツ、元々そんなにあちこちに問題が噴出するものではありませんので、もしそうであれば、それなりの理由が確実にありますよ。それを知らずに、「こんなもんですわ」で制作進めていって、結局本来得られたハズの完成度の高いモケイが再現出来てない。それすらも自分自身は知らないだなんて事があったら、マジ怖い話でしょ?

被害甚大、まあカタチにはなったんで(疲)。クレーム電話も繋がらないしアソコ。
wh-z 17
...でもこれ見たら全てを許してしまいました。だってカッコイイんだもん(惚)。


GGも今回は危うく怖い話しになるところでした。モノコック、2つ持ってたんで違いに気付いたけどさ、ふつうだったらこの問題はゼッタイに解らなかったハズ。とりあえず、1号モノコックの方はちゃんとしててよかった。今回は単にラッキーで問題解決でしたが、結果もOKだし、何も心に残る事はありませんよ、って...、ん、ん、1号モノコックには、本当に問題は...ないよな。

...⁇ 【第一部 完】



******************♪



オマケ画像②:件のモノコック(2号)にサイドシルを修正してカーボン処理をしている頃の写真。結局この時の作業はパーなんで、今となっては秘蔵写真です(笑)。
wh-z 16
秘蔵写真...なら、それらしくモノクロで - 勿論、皮肉に決まってるだろ!!! ふん。



ただこのモケイ、要注意なところがあります。なるほど細部まで実車取材が行われた設計でよく出来てますが、その設計に製造側で追いついて来れてないところも目立ちます。モノコック落下事件があっても(それ、確証ないだろGG)、あえて製造者側を立てて言うなら、設計・造形がツっ込み過ぎてて製造側がかわいそうなのではないかと。実車の再現を目指し形状に拘るあまり、塗料が溜まりやすい小さな混みいった箇所へパーツ取り付けを設計すれば、塗装の厚みが邪魔をしてパーツ取り付けは傾くでしょうし、小さなL字金具に凹凸加工をさらに施せば肝心のL字の直角が成型しにくくもなります。そういったことが積み重なれば、例えば、ボンネットが中央に収まらずに左右どちらかへ寄って隙間が左右で差が出るというようなことにもなってきますし、きちんとネジ留めしてあるのに段差が多少残っていたりする結果にもなってきます。ならば、ポケールのアヴェンタドールのようにフロントは一体成型のパーツとした方が誰にでも間違えなく実車と同じ仕上がりを楽しめるのではないかと。特に本作、LaFerrari は複雑なキャラクターラインを多用した意匠が特徴で、真っ直ぐなラインとまたそのライン同士が創り出す平滑で伸びやかな面の存在がデザインのキーポイントでもありますので、それらを設計側や製造側できちんと体現化出来うる商品にする配慮も必要なことだと思います。もちろん、実車通りの精密組立て再現、GG.takaにとっては確かにうれしいことですが、こんなオタクなジジイが、世の中に何人もいるわけでもないし。基盤と電池ボックスを組込むためにコックピットを上げ底設計にしたあのD社のC車、組み立て次第では、結果的にあちらの方が一般的な見方で実車通りに精密再現がされた完成度の高いモケイという評価になったりするんじゃないでしょうか。複雑設計が災いし結果的に当初の思惑とは違う形になってしまうのなら、それもどうかと? とGGは複雑な想い
...です。


では、では

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